実践的な運動イメージ評価の確立に向けた多面的評価視点からの検討

Projected by: 森内 剛史

効果的なメンタルプラクティスを行うために

近年,運動課題の遂行を積極的に改善する目的で,運動イメージ(MI)を繰り返し行うメンタルプラクティス(MP)がリハビリテーション領域でも応用されている.効果的にMPを実践するためには,対象がどの程度鮮明にMIを実施できているかが重要(Ruffino et al., 2017)であり,そのためには,MIの評価が必要不可欠である.


運動イメージ評価の現状

MI評価には,対象者のMI能力評価(例:Movement Imagery Questionnaire-Revised;MIQ-R),MI課題の主観的鮮明度評価(例:Visual Analogue Scale;VAS),神経生理学的指標(例:経頭蓋磁気刺激(Transcranial Magnetic Stimulation;TMS)による運動誘発電位(Motor Evoked Potentials;MEP))などが挙げられるが,臨床でMPを実践するにあたり,対象者のMI中の鮮明度についてどのMI評価が最も有用であるかは未だ不明な点も多い.


各評価,指標との関連性に着目

そこで我々は,MI評価方法の確立に向け,能力評価(MIQ-R)と鮮明度評価(VAS)の各評価と神経生理学的指標との関連性について現在検討している.