Home小児班 ハイハイ動作分析基準第6版(2018年1156日更新)...



■第6版(2018年1156日更新)




ハイハイ周期の決定
 ・左(または右)上肢が床から離れた時点から、移動のための四肢体幹の動きが見られ、再び左(または右)上肢が床から離れるまでを1周期(サイクル)とします。
 ・手(または肘や前腕)が完全には床から離れなくても、体重がかかっておらず動かすことが可能ならば床から離れたものとみなします。
 ・手(または肘や前腕)が完全には床から離れない場合、動きが止まった時点を床に着いたものとみなします。


0.コード化に関する共通事項
 # 本基準は支持性に重点を置いていますので、一上肢(または下肢)を動かしている時の対側の上肢(または下肢)の支持性を観察します。
 # 動画の角度等により観察ができないためにコード化できない場合は、「0」としてください。
 # 基準の中に適切な選択肢がない場合は、「9」としてください。
 # 判定が困難な場合、迷った場合は無理をせず「0」か「9」としてください。
 # 「9」がついた場合、項目の再検討や基準の追加などを検討します。
 # 肩および臀部(肩甲骨および骨盤)の動き(位置)に関しては、左右の高さの違いではなく、同側の高さの変化に着目してください。
 # コード化する条件(他項目の参照)がある場合、条件を再確認してください。


<第6版での主な変更点>
 ・腹這いとずり這いの用語を「ずり這い」に統一。
 ・「8」の選択肢を追加:一肢を動かさなかった場合や条件付けにあてはまる場合に選択する。
 ・条件付けを「8」の選択肢に記載。「#」欄の記載を削除。
 ・(Ⅳ-1・2)ずり這いにおける条件付けを削除。
 ・(Ⅳ-5・6)条件付けを削除。「足部の使い方」から「足部の接地の仕方」へ変更。


Ⅰ.ハイハイのパターンおよび上肢の使い方に関する項目
Ⅰ-1.ハイハイの種類
 0.コード化できない
 1.ずり這い
 2.四つ這い
 3.混在
 9.コードに該当するものがない
 # 腹部や大腿部が床に着いている場合を「ずり這い」、腹部や大腿部が床から離れている場合を「四つ這い」とします。高這いも「四つ這い」に含みます。
 # 1周期の中でずり這いと四つ這いが見られる場合を「3」とします。
 # マーメイドクローリングは「ずり這い」、バニーホッピングは「四つ這い」とします。

Ⅰ-2.右上肢の支持の仕方(左上肢を前に出す時)
 0.コード化できない
 1.手支持
 2.前腕支持
 3.肘支持
 4.上肢により明確に上体が持ち上げられていない(支持側の上腕が接地している)
 9.コードに該当するものがない
 # 左上肢の動きが明確に確認できない場合は両上肢支持期における右上肢の支持の仕方をみます。
 # 前腕が接地していれば「2」とします。
 # 左上肢を移動させる際に右上肢の支持が変化している場合、より数字の小さい方を選択します。

Ⅰ-3.左上肢の支持の仕方(右上肢を前に出す時)
 0.コード化できない
 1.手支持
 2.前腕支持
 3.肘支持
 4.上肢により明確に上体が持ち上げられていない(支持側の上腕が接地している)
 9.コードに該当するものがない
 # 右上肢の動きが明確に確認できない場合は両上肢支持期における左上肢の支持の仕方をみます。
 # 前腕が接地していれば「2」とします。
 # 右上肢を移動させる際に左上肢の支持が変化している場合、より数字の小さい方を選択します。

Ⅰ-4. 上肢の動かし方
 0.コード化できない
 1.左右の上肢を交互に前に出しながら前進する
 2.左右の上肢を交互に前に出すが、前進する際は左右の上肢を一緒に使用する
 3.左右の上肢をほぼ同時に前に出しながら前進する
 4.下肢で前進し、上肢は床から離れているか、体重が乗っていない
 9.コードに該当するものがない
 # 主に身体を前進させようする力と上肢を交互に出すか否かをみます。
 # 左右の上肢が同時に床から離れている場合、もしくは同時に前方へ移動している場合を「3」とします。
 # ずり這いの初期や未獲得時期に下肢の蹴りで前進した場合、体の移動に伴って上肢の位置が前方に移動するような時は「4」とします。
 # 「3」と「4」の違いは、上肢に体重が乗っている際に身体の移動があるかどうかです。上肢に体重が乗っている際に身体の移動があれば「3」とします。

Ⅰ-5 上下肢の動かし方の組み合わせ
 0.コード化できない
 1.同側の上下肢(右の上肢と右の下肢、もしくは左の上肢と左の下肢)の組み合わせで動かす
 2.対側の上下肢(右の上肢と左の下肢、もしくは左の上肢と右の下肢)の組み合わせで動かす
 3.両上肢(または両下肢)を動かし、続いて両下肢(または両上肢)を動かす
 4.上下肢の組み合わせが明確ではない
 5.下肢を意図的に動かすことはない
 9.コードに該当するものがない
 # 「3」はバニーホッピング、「5」はマーメイドクローリングが該当します。

Ⅰ-6 上下肢を動かすタイミング 【条件】
 0.コード化できない
 1.上下肢が同時に動いている時間がある
 2.上下肢が同時に動いている時間がない
 8.Ⅰ-5の項目が「3」「5」の時
 9.コードに該当するものがない



Ⅱ.頭部の位置および動きに関する項目
Ⅱ-1.右上肢を前に出す時(左上肢で支持している時)の頭の傾き方 【条件】
 0.コード化できない
 1.頭をほぼ垂直に保っている
 2.頭が左に傾く
 3.頭が右に傾く
 8.右上肢の動きが確認できない、またはⅠ-4が「3」「4」の時
 9.コードに該当するものがない
 # 左上肢への体重移動に頭部の移動が関係しているかどうかを見ます(両肩のラインと比較して)。
 # 右上肢が移動している間のもっとも頭が傾いた時点でコード化します。
 # 画像の向きにより頭部の垂直が確定できない時は「0」としてください。
 # 上肢により明確に頭部や上体が持ち上げられていない(左右への転がるような動き)場合は「0」とします。

Ⅱ-2.右上肢が床に着いた時の頭の上がり方 【条件】
 0.コード化できない
 1.頭が垂直かそれより上がっている。
 2.頭が水平かそれより下がっている。
 3.1と2の間
 8.右上肢の動きが確認できない、またはⅠ-4が「3」「4」の時
 9.コードに該当するものがない
 # 画像の向きにより頭部の垂直が確定できない時は「0」としてください。
 # 上肢により明確に頭部や上体が持ち上げられていない(左右への転がるような動き)場合は「0」とします。

Ⅱ-3.左上肢を前に出す時(右上肢で支持している時)の頭の傾き方 【条件】
 0.コード化できない
 1.頭をほぼ垂直に保っている
 2.頭が右に傾く
 3.頭が左に傾く
 8.左上肢の動きが確認できない、またはⅠ-4が「3」「4」の時
 9.コードに該当するものがない
 # 左上肢が移動している間のもっとも頭が傾いた時点でコード化します(両肩のラインと比較して)。
 # 画像の向きにより頭部の垂直が確定できない時は「0」としてください。
 # 右上肢への体重移動に頭部の移動が関係しているかどうかを見ます。
 # 上肢により明確に頭部や上体が持ち上げられていない(左右への転がるような動き)場合は「0」とします。

Ⅱ-4.左上肢が床に着いた時の頭の上がり方 【条件】
 0.コード化できない
 1.頭が垂直かそれより上がっている。
 2.頭が水平かそれより下がっている。
 3.1と2の間
 8.左上肢の動きが確認できない、またはⅠ-4が「3」「4」の時
 9.コードに該当するものがない
 # 画像の向きにより頭部の垂直が確定できない時は「0」としてください。
 # 上肢により明確に頭部や上体が持ち上げられていない(左右への転がるような動き)場合は「0」とします。

Ⅱ-5.身体を前進させる時の頭の動き
 0.コード化できない
 1.頭の前後方向の位置がほぼ保たれている
 2.左右ともに頭が進行方向に傾く
 3.左右いずれかで頭が進行方向に傾く
 9.コードに該当するものがない
 # 身体が移動している間のもっとも頭が傾いた時点でコード化します。
 # 画像の向きにより頭部の垂直が確定できない時は「0」としてください。
 # Ⅰ-4の項目が「3」の時頭部の傾きが見られれば「3」とします。
 # 左上肢への体重移動に頭部の移動が関係しているかどうかを見ます。
 # 上肢を使って推進する際に、頸部の屈曲(頭をうなずく方向に動かす)により推進力を得ているかを見ます。



Ⅲ.体幹の動きに関する項目
Ⅲ-1.右上肢を前に出す時(左上肢で支持している時)の上部体幹の傾き方 【条件】
 0.コード化できない
 1.右肩(肩甲骨)が明らかに上がる
 2.ほぼ変わらない
 3.右肩(肩甲骨)が明らかに下がる
 8.右上肢の動きが確認できない、またはⅠ-4の項目が「3」「4」の時
 9.コードに該当するものがない
 # 右上肢を前に出す直前接地している時点を基準に、床面に対する肩(肩甲骨)の垂直方向への動きを見ます。
 # 右上肢が移動している間のもっとも上半身が傾いた時点でコード化します。主に横からの場面で判断してください。※他の角度からでも可。

Ⅲ-2.左上肢を前に出す時(右上肢で支持している時)の上部体幹の傾き方 【条件】
 0.コード化できない
 1.左肩(肩甲骨)が明らかに上がる
 2.ほぼ変わらない
 3.左肩(肩甲骨)が明らかに下がる
 8.左上肢の動きが確認できない、またはⅠ-4の項目が「3」「4」の時
 9.コードに該当するものがない
 # 左上肢を前に出す直前接地している時点を基準に、床面に対する肩(肩甲骨)の垂直方向への動きを見ます。
 # 左上肢が移動している間のもっとも上半身が傾いた時点でコード化します。主に横からの場面で判断してください。※他の角度からでも可。

Ⅲ-3.右下肢を前に出す時(左下肢で支持している時)の下部体幹の傾き方 【条件】
 0.コード化できない
 1.右臀部(骨盤)が明らかに上がる
 2.ほぼ変わらない
 3.右臀部(骨盤)が明らかに下がる
 8.右下肢の動きが確認できない、またはⅠ-5の項目が「3」「5」の時
 9.コードに該当するものがない
 # 右下肢を前に出す直前接地している時点を基準に、床面に対する臀部(骨盤)の垂直方向への動きを見ます。
 # 右下肢が移動している間のもっとも下半身が傾いた時点でコード化します。主に後方からの場面で判断してください。※他の角度からでも可。

Ⅲ-4.左下肢を前に出す時(右下肢で支持している時)の下部体幹の傾き方 【条件】
 0.コード化できない
 1.左臀部(骨盤)が明らかに上がる
 2.ほぼ変わらない
 3.左臀部(骨盤)が明らかに下がる
 8.左下肢の動きが確認できない、またはⅠ-5の項目が「3」「5」の時
 9.コードに該当するものがない
 # 左下肢を前に出す直前接地している時点を基準に、床面に対する臀部(骨盤)の垂直方向への動きを見ます。
 # 左下肢が移動している間のもっとも下半身が傾いた時点でコード化します。主に後方からの場面で判断してください。※他の角度からでも可。

Ⅲ-5.脊柱の伸展
 0.コード化できない
 1.背中が明らかに反っている
 2.背中がほぼ真っ直ぐ
 3.背中が明らかに曲がっている
 9.コードに該当するものがない
 # 四肢がすべて接地している時の背中(特に腰部)を中心に見ます。主に横からの場面で判断してください。※他の角度からでも可。
 # 着衣等で背中が確認できない時、体幹に捻りがあり明確でない時は「0」とします。
 # 体型により差があるので、腹部の下がり方ではコード化しないように。

Ⅲ-6.右下肢を前に出す時(左下肢で支持している時)の脊柱の側彎 【条件】
 0.コード化できない
 1.脊柱が明らかに左凸になる
 2.脊柱が明らかに右凸になる
 3.脊柱はほぼ変化しないが、骨盤の右側が進行方向へ動く
 4.脊柱・骨盤に変化はない
 8.右下肢の動きが確認できない、またはⅠ-5の項目が「3」「5」の時
 9.コードに該当するものがない
 # 上からの動画で観察します。上からの動画がない場合は「0」とします。
 # 右下肢を前に出す直前接地している時点を基準に、脊柱の側彎と臀部(骨盤)の水平方向への動きを見ます。
 # 右手支持・左肘支持などではじめから脊柱の側彎が見られる場合、側彎が増強したか減弱したかでコード化します。
  例)はじめから左凸の側彎がある場合、側彎が増強すれば「1」、減弱すれば「2」とします。
 # 右下肢が移動している間の最も脊柱・骨盤が動いた時点でコード化します。

Ⅲ-7.左下肢を前に出す時(右下肢で支持している時)の脊柱の側彎 【条件】
 0.コード化できない
 1.脊柱が明らかに右凸になる
 2.脊柱が明らかに左凸になる
 3.脊柱はほぼ変化しないが、骨盤の左側が進行方向へ動く
 4.脊柱・骨盤に変化はない
 8.左下肢の動きが確認できない、またはⅠ-5の項目が「3」「5」の時
 9.コードに該当するものがない
 # 上からの動画で観察します。上からの動画がない場合は「0」とします。
 # 左下肢を前に出す直前接地している時点を基準に、脊柱の側彎と臀部(骨盤)の水平方向への動きを見ます。
 # 左手支持・右肘支持などではじめから脊柱の側彎が見られる場合、側彎が増強したか減弱したかでコード化します。
  例)はじめから右凸の側彎がある場合、側彎が増強すれば「1」、減弱すれば「2」とします。
 # 左下肢が移動している間の最も脊柱・骨盤が動いた時点でコード化します。



Ⅳ.下肢の使い方に関する項目
Ⅳ-1.右下肢の支持の仕方(左下肢を前に出す時)
 0.コード化できない
 1.足部で支持する
 2.膝関節で支持する
 3.大腿部が接地する
 4.下肢が接地しない
 9.コードに該当するものがない
 # 足部であれば足背、足指、足底を問わず「1」とします。
 # 下腿部で支持する場合は「2」とします。
 # ずり這いの場合、下肢の体重が乗っていなければ「4」とします。
 # 右下肢の支持が変化している場合、より数字の小さい方を選択します。
 # 左下肢の動きが明確に確認できない場合は両下肢支持期における右下肢の支持の仕方をみます。

Ⅳ-2.左下肢の支持の仕方(右下肢を前に出す時)
 0.コード化できない
 1.足部で支持する
 2.膝関節で支持する
 3.大腿部が接地する
 4.下肢が接地しない
 9.コードに該当するものがない
 # 足部であれば足背、足指、足底を問わず「1」とします。
 # 下腿部で支持する場合は「2」とします。
 # ずり這いの場合、下肢の体重が乗っていなければ「4」とします。
 # 左下肢の支持が変化している場合、より数字の小さい方を選択します。
 # 右下肢の動きが明確に確認できない場合は両下肢支持期における左下肢の支持の仕方をみます。

Ⅳ-3.右下肢が床についた時の膝の位置
 0.コード化できない
 1.股関節より前(進行方向)もしくは直下
 2.股関節より後
 3.下肢に意図的な動きがない
 8.右下肢の動きが確認できない
 9.コードに該当するものがない
 # マーメイドクローリングのように、下肢の動きが体幹の動きから生じたものは「3」とします。

Ⅳ-4.左下肢が床についた時の膝の位置
 0.コード化できない
 1.股関節より前(進行方向)もしくは直下
 2.股関節より後
 3.下肢に意図的な動きがない
 8.左下肢の動きが確認できない
 9.コードに該当するものがない
 # マーメイドクローリングのように、下肢の動きが体幹の動きから生じたものは「3」とします。

Ⅳ-5.右足部の接地の仕方
 0.コード化できない
 1.足背部
 2.足指
 3.足底
 4.足部が接地しない
 5.接地部分が変化する
 9.コードに該当するものがない
 # 足部の内側縁は「3(足底)」に含みます。

Ⅳ-6.左足部の接地の仕方
 0.コード化できない
 1.足背部
 2.足指
 3.足底
 4.足部が接地しない
 5.接地部分が変化する
 9.コードに該当するものがない
 # 足部の内側縁は「3(足底)」に含みます。










「2018/11/05up]













[Homeへもどる]