国際交流

2015年2月28日-3月9日: スイス・オランダ研修
2014年度 ヨーロッパ研修
 2015年2月28日-3月9日に、スイスとオランダを訪問し、グローバルヘルスの動向、リプロダクティブヘルス、安楽死・尊厳死等について学びました。
 スイスでは、国際赤十字博物館を見学し、人道支援ならびに様々な災害対策について学びました。 WHO(世界保健機関)およびILO(国際労働期間)で働く日本人職員からグローバルヘルスおよび世界の労働安全衛生の動向についてレクチャーを受けました。国連ヨーロッパ本部では、見学当日、重要な国際会議が開催されていたにも関わらず、事前に団体見学のガイドツアーをリクエストしていたので、見学することができました(一般見学者らは入口で訪問を断られていました)。
 オランダでは、産褥看護師として活動する日本人看護師の案内により、地域助産師グループの活動およびオランダの助産師教育についてレクチャーを受けました。また、学生2名は、地域助産師が行う家庭訪問にも同行させてもらいました。
 加えて、オランダでは、尊厳死・安楽死支援団体において、安楽死に関する法制度と課題についてレクチャーを受けました。オランダでは2002年から安楽死が合法化されていますが、現在においても国内外で安楽死に関する様々な議論があります。安楽死に関する多様な価値観や議論を通して、自らの医療者としての倫理観について考える良い機会になったと思います。
 長崎大学は、オランダのライデン大学と交流協定を締結しており、今回は日本に留学経験があるライデン大学日本語学科の学生さんらと交流する機会もありました。伝統あるライデン大学のキャンパスや建物もとても趣がありました。
 研修参加を通じて、日本とは異なる保健医療・人材教育システムや考え方を学ぶ機会となったことも重要な経験ですが、語学力を含むコミュニケーション能力や海外における危機管理についても考える良い機会となりました。研修終了後、研修に参加した多くの学生が、「事前に勉強しておくべきだったと思うことは何ですか」との質問に、「英語」と答えていました。英語の理解力のレベルによって、研修参加による学びの深さに違いがあることを実感したことと思います。英語力は短期間で身につくものではありませんので、今後、この研修に参加することを考えている学生は、日ごろから英語力の向上に努めてください。
2014年3月:スイス・英国研修(報告・写真パネル)写真パネルPDF-PDF:303KB